No.115 Victory Heritage 40 初期型 価格 ¥30,000

フットNo. なし 製造年 1960年代初期
自重 270グラム 糸巻量 14lb 200M
外観 7.5/10 機関 8.5/10
当時絶好調を誇っていたアンバサダーの牙城を崩そうと発表されたのが、このヘリテージというリールです。製造しているのはスエーデンのピクトリーという会社ですが、アメリカ市場向けにはヘドンを通じて販売されたので、ロゴマークにへドンのヘリテージと表示した個体が多いのです。この固体はそのOEMブランド物ではなく、オリジナルのビクトリーブランドです。このヘリテージ、後に日本のオリムピックによりOEM生産されていたこともあり、緑色のプレートのモデルを持っている方は結構いらっしゃいます。そのためか、ヘリテージの日本での人気は今ひとつパッとしない様です。
オリムピック委託以前のスエーデン製ヘリテージには前期型と後期型の二種類が存在し、初期型のものはほとんど見かけることがありません。この初期型の大きな特徴は、左サイドに小さなキャストコントロール用の窓が付いており、この窓を開けた状態でハンドルを回転することにより、遠心ブレーキの強度を四段階に調整可能な点です。シマノが4X4を歌った可変式遠心ブレーキモデルを販売し、ダイワもすぐそれに追随しましたが、その元祖がまさにこのヘリテージの初期型だった訳で、40年も前にこの画期的な遠心ブレーキ機構を発明したビクトリー社の先進性には、驚くべきものがあると思います。ちなみにビクトリー社の社長とアブの創業者とはビジネス上ではライバルという間柄ながら、実はとても中の良い友人同士だったそうです。
エアブレーキや自動式クラッチ機構、分割式レベルワインダー機構等で有名なArjonと言い、スエーデンの革新的な企画力とデザインには、オールドタックル愛好者として本当に頭が下がる思いがします。このリールはブロンズベアリング内蔵ですが、スプール回転の軽さはアンバサダーのそれをしのぐかもしれません。40というのは30のワイドスプールバージョンという意味で、他にアンバサダー5000Dのようなダイレクトモデルの35と45がラインナップにありました。本品はプレートに目立つキズがありますが、数が比較的少ないものですので、コレクターズアイテムとしてはお勧めの1品です。もちろん機関も上々で、欠品部品などもありません。付属品としてナイロンポーチと説明書も付いています。