No.157 Shakespeare Sigma 035 価格 ¥16,000

フットNo.なし 製造 1980年初期?
自重 250グラム 糸巻量 8lb 120M
外観 9/10 機関 9/10
シェークスピア社は、1970年代初め頃まではアメリカの釣具メーカーとして世界最大の規模を誇っていました。しかし日本製品の集中的輸出攻勢と低価格攻撃に会い、アメリカ国内でのシェアを急速に減らしていきます。すでにキャスティングリールのカテゴリーでは、フリースプール機構を持つスエーデン製にシェアの大半を奪われていた頃です。フルーガーがシェークスピアに吸収合併されるのも、こういった事情の為です。しかしついにシェークスピア自体がスピニングリールの製造を委託に出し、自らはキャスティングリールの製造メーカーとして、生き残りを計ります。シェークスピアの1970年代初めからの製品が日本の大森製作所によるものであることは、よく知られている事実です。しかしその大森製作所自体、70年代終わりからはダイヤモンドという自社ブランドを強く打ち出して、量販店での販売などによる規模の拡大を図るのですが、結局はスピニングリールのみという狭い市場に集中していたため、後に韓国等の低価格リールに対抗できなくなり、歴史の幕を閉じてしまうことになるのです。日本製では珍しくメンテナンスが充実しており、10年以上前のモデルを修理に出しても、キチンと直して送ってくれる良心的なメーカーでしたが、その経営姿勢自体が自らの首を締める結果となったのは、とても残念で、また皮肉なことです。このリールは70年代終盤からの流行りであったカーボングラファイトボディを謳ったウルトラライトクラスのリールです。しかしグラファイトとは名ばかりで、時際にはプラスチックにカーボンの粉を混ぜ込んだ似非カーボンです。メタルボディの大森ファンには不評なモデルではありますが、この個体はほぼキズもなく、とてもきれいなコンディションです。また機関も良好で、機能的にも全く問題ありません。付属品としてオリジナルの箱と説明書も付きます。昔の大森を偲ぶコレクターズアイテムとしてはお勧めです。