No.294 Ambassaduer 5000D 価格 ¥37,000

フットNo.741200 製造 1974年12月
自重 280グラム 糸巻量 12lb 140M
外観 8.5/10 機関 9/10
5000にダイレクトドライブ機構を搭載したモデルが5000Dです。1973年の登場で、ごく初期のものにはビッグAロゴのものも存在する様です。5000Dのそもそものコンセプトは、障害物についている魚を手近なブッシュから引きずり出すような、そういう釣りを想定したものなのです。具体的には、アメリカ大陸に多いブラックバスを標的としたモデルであったろうと思われます。だからボディカラーは近くに寄っても魚に見つかりづらいダークグリーンで、ハンドルも当初からパワーハンドルとしてのダブルパドルノブが採用されていました。また装着されているスプールも、バスには必要にして十分な容量を持つ太軸サイズだったのです。惜しむらくはハンドルシャフトの素材がアルミで、強度的には初期の目的を十分に果たしていたとは言いがたいのが唯一の欠点とでも言えるかもしれません。5000Dに搭載されているダイレクトドライブというのは、ギヤの逆転防止機構をたくみに応用したものです。つまりハンドル正転時には通常モデルと変りありませんが、逆転時にはハンドル基部にあるノブでドラグと同じような負荷を掛け、かつその強度を調整できるという優れものなのです。またダイレクトドライブ(通常はハンドルとギヤが直結)であるにもかかわらずスプールフリー機構も備えているので、キャスト時にはスプールフリーの状態で通常モデルと同様の飛距離を得ることが可能です。実はアンバサダーのモデル中、僕のー番のお気に入りモデルが5000Dです。軽いアルミボディの上に魚に目立ちにくいアースカラーもそうなのですが、なによりも逆転するハンドルを通して魚と直接やり取りをしていると感じられるその感覚は、忘れてしまっていた興奮を呼び起こさせるのに十分なものだと思います。だから特にベテランアングラーにはお勧めしたいモデルでもあります。このリールは5000Dとしては中頃の1974年暮れの製造、そのため左スプールキャップにはインジケーター付きのスリットタイプものが付いています。プレートやフレームリムに小キズがありますが、総じてきれいなコンディションです。機関的にも良好で、スプールの回転もスムーズです。付属品は残念ながら何も付いていません。