No.9 Rogers M−1950  価格 \18,000

製造:1964年   燃料:マルチフューエル  タンク容量:約370cc (0.8パイント)  燃焼時間:2〜3時間
重量:約600g(ストーブ本体) 1000g(付属品含む)  サイズ:10cmΦ×17cm  最高出力:5500BTU/hour

第2時大戦終戦を受けてM−1941(コールマン520)の生産も終了する。しかしその後更に性能の向上を目指して、軍は新型ストーブの開発をコールマンに打診したと言われている。この頃は社会主義諸圏との間で冷戦が始まり、アメリカには新たな戦争の火種がくすぶっていたのだ。それに応えて作られたのがM−1950(コールマン536)である。このストーブは520を更に小型化すると共に進化させ、バーナーの火力も増大した。最も特徴的な点はフューエルキャップ兼用のポンププランジャーで、プランジャー内部の空洞にはスペアパーツが収められている。スペースユーティリティの一つの完成形ということができるだろう。またアジャスタブルニードルバルブはスロットルと兼用になり、スロットル全開でニードルがノズルから突き出す仕様となっている。寒冷地での使用を前提として装備された余熱ザラや敵の目から炎を隠すフレームシールド、タンク下に設けられた折畳式スタビライザーなどはこのモデルでも健在である。全体的なデザインからすると、このストーブは520のリデザインというよりも、アラジンのデザインによるM−1942を更に改良したものということができそうだ。タンクは腐食が少なく軽いアルミ製で、例によってグリーンのカモフラージュ塗装である。またケースには腐食防止のカドミウムメッキが施されている。付属品のレンチは五徳の足に合わせてタンク上にはめこむ形になり、プレヒーティングプレートには着火用として石綿の紐が備えつけられている。ストーブのコンデイションはタンクの塗装面にわずかなペイントロスがあるが、付属品もマニュアルや製造当時の箱など全て揃っており、とてもきれいな状態である。キャンプでの実使用はもちろんコレクション用としてもお勧めである。

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